今後、男性が育休を取得するケースが増えてくると思います。
しかし、育休期間はどんなことをしたらいいの?自分には何が求められているのだろう?と思う方もいると思います。
せっかくの育休期間ですから、何をしていいのかわからずに過ごしてしまうにはもったいない時間だと思います。
今回は、男であり育休を経験した私の立場から、どのように育休に臨むと良いか?
という話を、男性の育休取得者、または取得予定の方にお伝えしたいと思います。
目次
はじめに
男性の育休取得者はまだまだこの社会の中で少数です。
2018年の育休取得率は女性が80%を超えているのに対して、男性の育休取得率は5%あまりでした。
しかし、今後政府も育休取得率を増やそうとして様々な施策を取っていくと言われています。
また、ある企業では、男性の育休の取得を義務付けたところもあります。
こうして男性の育休が増えていくと、まずは1ヵ月~3ヵ月程度の短期間の育休を取得する男性が増えてくるのではないかと思っています。
そのような中で、その短期間の育休の中で男性はいったい何をしたらいいのか?
まだ、男性の育休が広まっていない今、この世の中にはそれを示す道しるべみたいなものが少ないような気がします。
ここでは実際に1年間の育休を過ごした私の経験から、こんな心構えでこんなことをした方がいいですよ。という話をさせていただきます。
男性が育休を取る意味
そもそも男性が育休を取る意味は何なのでしょう。
いくつかあると思いますが、一番は「出産したばかりで傷ついた妻を十分に休ませるため」だと思っています。
出産後は男性にはわかりづらいことですが、女性の体の中では全治2ヵ月程度のダメージを負っていると言われています。
そんな妻に、子供の世話をさせ、掃除、洗濯、家事をさせるなんて普通に考えたらありえませんよね?
もし自分が、全治2ヵ月の重傷を負って家にずっといなければいけないとしたら、奥様に何をして欲しいですか?
そういった逆の視点で考えればおのずと、育休中に男性がやるべきことは見えてくると思います。
男性が育休を取る際の心構え
まず、基本的に自分の時間は無いと思った方がいいと思います。
趣味・ゲーム・付き合い・リフレッシュなどは難しいと思ってください。
常に子供と向き合い続ける必要があります。
仕事で例えるなら、日夜問わず、休みもなく、わがままなお客様の対応をずっとし続ける。
更には言葉も通じないお客様、といったイメージでいいのではないかと思います。
そして、少しでも油断すればそのお客様(赤ちゃん)は死にます。
これは極端な話ではないと思います。
例えば、夜中うつ伏せで息ができなくて亡くなってしまう子供もいます。
実際、私はそれが心配で夜中になかなか寝付けずに、何度も子供の様子を見に行きました。
世間の子育てを行っている人たちは、みんなこういった思いをして、小さな命と向き合い、この期間を乗り越えて子供を育てているのです。
心構えとしては「自分がやらなければ子供は死ぬ」くらいの責任感を持ち取り組むと良いと思います。
そんな心構えで男性の育休に向かってもらえれば十分だと思います。
男性が育休中にやるべき5つのこと
では実際に育休中にやらなければならないことはどんなことがあるのでしょうか?
あげればきりがありませんが、今回は短期間(約3ヵ月程度)の育休を取得した場合、是非やっていただきたいと思う作業を5つ挙げてみたいと思います。
①夜間のミルクとオムツ替えと夜泣き対応
新生児の頃は、夜も昼も無く子供は泣き続け、数時間おきにミルクを与えなければなりません。
当然夜中もミルクを与えオムツを替え寝かしつける必要があります。
この夜中の作業を男性が行い、奥様には十分な睡眠をとってもらいましょう。
そして、オムツ替えにも慣れ、ミルクの作り方を覚え、子供がどんな時にどれくらいの量を飲むのか、といったことについても学んでいきましょう。
もちろん昼間も、積極的にこれらの作業をやって下さい。
②沐浴
沐浴はお風呂に入れるだけが仕事ではありません。
沐浴をするにあたって、赤ちゃんの体調チェックからはじまり、着替えの準備や、風呂上がりの保湿まで、一連の作業を全てすることまでが沐浴です。
意外と赤ちゃんは重く、中腰作業が多くなるため腰を痛めやすいので、十分に注意してください。
これらの作業をすることで、沐浴の入れ方だけでなく、ボディクリームの種類を覚えたり、服のサイズや着せ方、季節によっての服の種類などが覚えられます。
詳しく知りたい方はこちらからどうぞ
③食事の買い出し食事作り
食事の買い出しと食事作りは、効率よくやらないとかなりの時間がとられます。
元々料理好きな男性であればそれほど苦ではないかもしれませんが、ほとんど料理をしたことの無い男性にとっては大変な作業になると思います。
ただ料理をするだけでなく、料理の予算を切り詰めた中でどれだけ安く買えるか、栄養が偏らないような食材を選べるか、美味しい料理を毎日飽きないように作れるか。
子供も見ながら、効率よくこれらの作業ができるかが大事です。
これらができれば、料理について自信をもってできる。と言ってもよいと思います。
そして、実際にやってみることで、料理の奥深さと大変さを知ることも重要ではないかと思います。
長期の育休が取れる男性の方は離乳食も作りましょう
>>>【離乳食】赤ちゃんのアレルギーについて知っておきたいこと
④昼間子供の面倒をみる
子供の面倒をみることも、奥様に任せるのではなく積極的にやっていきましょう。
散歩や、泣いたときの抱っこや、寝かせつけ、オムツ替え、ミルク、鼻水を吸う、薬を与える、予防接種に行く、健康診断に行く、などなど細かいやることは盛りだくさんです。
自分が寝不足だったり疲れていたりすると、どうしても泣き止まなかったり、思い通りにいかない場合腹が立ってくることが絶対にあります。
しかし、この頃の子育てとは
「理不尽を全て受け入れ、子供を一方的に愛する」という事
だと私は思います。
実際に、人間なのでストレスもたまるし、イライラすると思うでしょうが、それも後から考えれば良い思い出になります。
イライラしたときは心を落ち着けて一息ついてください。
この辛さは永遠ではありません。
奥様と数年後、「あの時はきつかったよねー」と笑いあえる共通の想い出が作れる、と思って頑張ってみて下さい。
⑤その他家事全般
その他の掃除、洗濯、洗い物、などの作業もやっていく必要があります。
しかし、これらは今までにやったことがあることだと思うので、勉強しなくてもすでにできる方がほとんどだと思います。
もしできないことがあるのであればこの期間に覚えましょう。
これらの家事全般も時間の無い中で、効率的にこなしていくことが大事です。
まとめ
男性の育休に向けての心構えとやることについて、いかがでしたでしょうか。
3ヶ月間の理想は、奥様は体を回復させることを第一にしながら、体が動く範囲で子供と触れ合ったり、かわいがったり、授乳をしてもらう。時間にすることです。
他は全部俺に任せろ!くらいにできればいいですね。
これを乗り越えれば、結構な家事・育児レベルになり、経験も積むことができます。
そうなれば仕事に復帰しても、夫婦で子供も見て、家事もできるので臨機応変に対応することができます。
また、育児の大変さを知ることができるので、今後奥様と同じ価値観や目線で子育てができるようになるという事にもつながります。
男性で育休を取得できる機会があるのであれば、せっかくの大事な時間です。
より素晴らしい家庭が気づける良いきっかけにしていきましょう。