子供がすくすくと育ち、中学校への入学が近づくと楽しみが増える半面、お金に関しての不安も増えてくると思います。
中学校でかかる費用は、授業料、給食費、その他の費用などお金が一体どれくらいかかるのだろうと不安に思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、文部科学省(平成26年度子供の学費調査」)の結果を基に、中学校に通わせる3年間にかかる全教育費用を分かりやすくまとめてお伝えしたいと思います。
目次
はじめに
中学校には公立と私立中学校があります。
人によっては中学受験のために、公立と私立で悩む方もいると思いますが、いずれにせよ子供たちにとって良い選択をしてあげたいものです。
一般的な公立中学の特徴
公立と私立ではそれぞれ特徴がありますが、一般的に公立中学校の場合は費用があまりかからず全国どこでも同じような教育が受けられ、比較的普通の家庭の子が行くことが多い学校と言われます。
中学生ですから、子供たちも小学校の時よりも個性が強くなり、場合によってはイジメなども起こりうるような環境もありえます。
そして、勉強面でも私立と比べてそれほど質が高いものは望めないため、良い成績を望むには塾に通わせる必要も出てきます。
どちらかというと勉強よりも、団体生活や社会に出る前の色々な種類の人に揉まれる場所として考えるならば公立の中学校が良いと言われます。
一般的な私立中学校の特徴
一方私立中学校では、費用も高くなりますがその分勉強に関して公立よりも質の良い授業が受けられると言われています。
また、校則も厳しかったり、躾や教養などに関しての教育もしっかりしているため、子供が社会に出る上で必要となる、礼儀や常識などの人としての基礎も学べる場所となります。
いじめなどの対策も公立よりもしっかりした対応をしてもらえるため、親が安心して子供を送り出せる場所と言えるでしょう。
周りの子も優秀な子が集まりやすく、子供の個性を伸ばしたい、学力を伸ばしたい、いい大学に行かせたいという比較的お金に余裕があり、明確な目標がある家庭の子が行く学校と言われます。
ここでは、公立と私立を分け、それぞれどれくらいの費用がかかるのかをご紹介します。
公立・私立中学校にかかる全教育費用の内訳
公立と私立の中学校に子供を通わせつつ、習い事などもさせた場合3年間でかかる平均費用は
◇公立中学校:¥145万
◇私立中学校:¥402万
と言われています。
ここでは、この費用についての内訳を説明していきたいと思います。
中学校に通うためにかかる費用の種類
まず、学校にかかる費用は大きく3つの種類に分類されます。
それは
◇学校教育費
◇学校給食費
◇学校外活動費
です。
これらについて一つずつ説明します。
中学校でかかる学校教育費とは?
学校教育費とは「学校内の活動でかかる教育費」です。
それぞれにかかる金額はこのようになります。
公立中学校 | 私立中学校 | |
授業料 | 無料 | ¥435,917 |
修学旅行・遠足代・見学費 | ¥22,918 | ¥63,707 |
学校納付金など | ¥12,055 | ¥280,614 |
図書・学用品・教材費など | ¥24,645 | ¥41,221 |
教科外活動費 | ¥32,468 | ¥55,170 |
通学関係費 | ¥33,094 | ¥138,669 |
その他 | ¥3,784 | ¥7,099 |
学校教育費合計(1年間) | ¥128,964 | ¥1,022,397 |
※文部科学省(平成26年度子供の学費調査」の結果より)
1年間にかかる
「学校教育費」はこのようになります。
公立中学校:¥128,964
私立中学校:¥1,022,397
中学校でかかる学校給食費とは?
その名の通り「学校で出る給食の費用」です。
1年間にかかる「学校教育費」はこのようになります。
公立中学校 | 私立中学校 | |
学校給食費 | ¥38,422 | ¥4,154 |
※文部科学省(平成26年度子供の学費調査」の結果より)
1年間にかかる
「学校給食費」はこのようになります。
公立中学校:¥38,422
私立中学校:¥4,154
中学校でかかる学校外活動費とは?
「学校外活動費」とは「補助学習費」と「その他の学校外活動費」を合わせたものです
「補助学習費」とは、家庭内での学習に使用する物品にかかる費用(ペン、ハサミ等)、図書の購入費、家庭教師費、学習塾費用の支出です。
「その他の学校外活動費」とは、習い事全般にかかる費用、体験活動や習い事(ピアノ、水泳、習字)などにかかる全ての支出です。
1年間にかかる「学校外活動費」はこのようになります。
公立中学校 | 私立中学校 | |
補助学習費 | ¥245,333 | ¥194,666 |
その他の学校外活動費 | ¥69,122 | ¥117,406 |
学校外活動費合計(1年間) | ¥314,455 | ¥312,072 |
※文部科学省(平成26年度子供の学費調査」の結果より)
1年間にかかる
「学校外活動費」はこのようになります。
公立中学校:¥314,455
私立中学校:¥312,072
中学校に通うためにかかる費用の合計
今まで出てきた「学校教育費」と「学校給食費」と「学校外活動費」を合計すると、1年間にかかる教育費は以下のような結果になります。
公立中学校 | 私立中学校 | |
学校教育費 | ¥128,964 | ¥1,022,397 |
学校給食費 | ¥38,422 | ¥4,154 |
学校外活動費 | ¥314,455 | ¥312,072 |
費用合計(1年間) | ¥481,841 | ¥1,338,623 |
※文部科学省(平成26年度子供の学費調査」の結果より)
つまり、3年間にかかる「教育費用」
はこのようになります。
公立中学校:¥1,445,523
私立中学校:¥4,015,896
公立と私立の中学校に子供を通わせつつ、習い事などもさせた場合3年間にこれだけの費用が掛かることが分かります。
そして、子供を私立の中学校に通わせるならば、公立の中学校に比べて2.8倍の費用が掛かるという事が分かります。
これらの結果より余裕をもって考えると
公立では150万、私立では410万の教育費を準備する必要があるかもしれません。
最低限かかる中学校費用はいくら?
3年間にかかる平均的な教育費は、公立中学校は¥1,445,523、私立中学校は¥4,015,896という結果が出ました。
しかし、この中で塾や家庭教師や習い事は習わせなくても学校に通うことができます。
それらの金額を引いて、最低限中学校に通わせるために必要な費用を考えてみたいと思います。
先ほどの資料より、3年間にかかる「学校教育費」と「学校給食費」のみを足した数値が最低限の費用になります。
公立中学校 | ¥502,158 |
私立中学校 | ¥3,079,653 |
つまり、ただ学校に普通に通わせるだけの最低限必要な金額は
公立では51万、私立では308万となります。
まとめ
中学校にかかる費用についていかがでしたでしょうか。
ここで大事なポイントは以下のようになります。
ポイント1.中学校は公立と私立がある
2.公立と私立は目的によって選べばよい
3.公立の3年間の平均的教育費は約145万
4.私立の3年間の平均的教育費は約402万
5.最低限通わせる費用は、公立で約51万
6.最低限通わせる費用は、私立で約308万
これらのポイントを押さえ、自分の場合どれくらい費用が掛かるか考え、そのための費用の準備を小学校に入る前から考えて行っていくことが大切だと思います。
そして、中学校にかかる費用だけでなく子供が自立するまでにかかる費用を考えてそこから逆算していく考え方も必要だと思います。
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